先日、映画「沈黙」を観たあと、
このままでは帰れない。と思ったので、
(気分的に)
これまた観たかった
「彼らが本気で編むときは、」を鑑賞しました。
私は荻上直子監督の作品がツボるタイプです。
荻上監督ご本人が
「自分の第二幕の始まり」という映画だけあって、
今までの映画に比べると、より分かりやすく社会問題を
取り上げている気がしました。
今までの映画は、
ほんのりと、普通のことを、
伝えたいことを、伝えている感覚が
あったんですよね。
私はそれが好きなんですけど。
ちなみに荻上監督の映画を観ると、
突然「お掃除」や「お片付け」がしたくなります。
ちなみにこの映画を観た日
お家に帰って「お片付け」をしました。
スッキリしました。
彼らが本気で編むときは、
生田斗真演じるトランスジェンダーの女性(リンコさん)と
彼女を愛する叔父(マキオ)
母親が家出をして、
マキオとリンコさんが一緒に住んでいるお家に
身を寄せる少女(トモ)のお話です。
内容はもう書きませんが
話の中盤で、小池栄子演じる「同級生の男子←(彼女も実はトランスジェンダー)」の母
がリンコさんとトモが仲よくスーパーで買い物をしている姿を目撃します。
トランスジェンダーに偏見を持つ小池栄子は(ってか役柄ですが)
侮蔑的な言葉をトモに言い放ちます。(彼女は優しさのつもり)
ここでは、小池栄子はリンコさんを観た瞬間に「トランスジェンダーの女性」
ということに気づいたという設定です。もちろん。
でも、私はもう「女性」にしか観えなかった。生田斗真が。
相当役づくりに苦労したとのインタビューを読みましたが、
完璧に女性でした。すごく美しかったです。
私、女性として生まれてきて、
心も女性なのに、
行動、考え方、姿勢、服装、所作・・・などなど
かなり男性的な部分があります。
考え方はさておき、
リンコさんをみて、少し反省しました。
これからも、荻上監督には
普通の人の日常を、
丁寧に撮影した映画を期待しています!
私はそういう映画が好きなのです。