さて、斜行エレベーターを5階まで登りまして、
そのまままっすぐ歩いたところに、
今度は垂直エレベーターがございます。
この垂直エレベーターを昇ると
「グラバー園」の入口(第二ゲート)があります。
今回のコースには「グラバー園」は含まれておらず ^.^;
エレベーターを昇り切ったところからの景色
(今回写真を撮り忘れていて、以前夕刻に取った写真です(笑))
とにかく景色が良いです!
さて、ここからまた垂直エレベーターで下に下ります。
少し歩くと「南山手レストハウス」があります。
幕末に建てられた石造りのお家です。
グラバーさんの弟さんが住んでいらっしゃいました。
こちら側から見ると、テラスにあたる部分に木柱があります。アーチの飾りを施しているのが、いかにも居留地住宅らしいですね。
テラスから入って右手に出ると玄関があるのですが、そちらはかなり立派な石柱で支えられています。
現在の「グラバー園」は点在していたその当時の洋館を
移設して公園として整備しておりますが(有料)
「グラバーさん弟邸」(現:南山手レストハウス)は移設されず
当時からここに建っていたそうです。(こちらは無料)
「南山手レストハウス」から「大浦天主堂」方面に下る坂道
誰が名づけたか、「祈念坂」と申します。
祈念坂を下って右手に行くと
「大浦諏訪神社」
「妙行寺」
左へ行くと
「大浦天主堂」
そう、神社、お寺、教会
が本当に隣同士に建っている
「祈りの三角ゾーン」と言われる場所なんです。
ちなみに
「妙行寺」はフランス、イギリスの領事館が建つ前に、間借りをした場所らしい!
お寺に異国の領事館があったとは、不思議ですね。
こちらの門は祈念坂を降りていくと右側にあります。
今は門のみ残されております。
実はこの中に、グラバー住宅が建っていたそうです。
(今は移設されて、グラバー園内にございます)
こちらの煉瓦は、祈念坂を降りていくと左側にあります。大浦天主堂の弊なのですが、煉瓦の積み方がアメリカ積だそうです。
煉瓦の積み方を見ると、イギリス積み、オランダ積み、フランス積みなどが分かるらしいです。
ちなみに、S字に鉄が打ち込んであるのは分かりますか?このS字、ところどころにあります。
当時はこういう杭で、壁を補強していたそうです。
祈念坂にある側溝です。
こちらも居留地時代のまま。
実は欧米人が日本の生活で最も嫌ったことが、衛生面だったそうです。
雨水や汚水などが川や海に流れていく時に、今までの側溝だと、溝の地面が土のまま。
滞るので不衛生だったとか。
そこで、居留地にある溝は全て、全面石で敷き詰めた溝になったそうです。
長崎で有名な坂で「どんどん坂」がありますが、そちらの側溝は石造りの三角溝です。
(しかしながら、こういう溝が増え、井戸水が枯れるなどの不都合な面もあったらしいです。)
では、いざ!最後のGOAL地点「大浦天主堂」へ(また明日~)