顔ニモマケズ 水野敬也著
水野敬也さんと言えば、「願いを叶えるゾウ」など
大ヒットしている作品がありますよね。
語り口が軽快で、分かりやすいので好きな作家さんです。
今回の新刊「顔ニモマケズ」
図書館で予約し1ヶ月待ちでようやく私のもとへ。
人には、それぞれ悩みがあります。
誰が聞いても、「それは、なかなか大変だよね・・・」
という悩みもあれば、中には「え??そんなこと?」という
悩みもあります。
しかし、本人はいたって真剣なわけで。
私も、私の中では結構真剣な悩みがあります。
言わないけどね。(てか言えないけどね)
でも、その本質?っていうか、それ自体は、もうどうやっても
治らないものだったり、仕方のないことだったりするから、
やっぱり折り合いをつけていくしかないんですよね。
私自身は、悩みと上手く「向き合う」というよりは、
「他に目を向ける」「他を伸ばす」ことで折り合いをつけている感じです。
この本に出てくる方々は9名。
生まれつきの病気(後天的にもあります)で、顔や見た目に症状がある
当事者の方へ、作者が取材したお話が掲載されています。
それぞれの方が対人関係に悩んだり、就職の際に不利な条件になったり
するわけですが、それぞれ「折り合い」をつけて「幸せに生きて」います。
この本、本当に読んで良かったなぁって思いました。
色々と感じることができました。
私もやってみよう!と思ったのは
生まれつき、リンパ管種という病気を持っている中島勅人さんが
はまった「マラソン」。
走っている間は「顔に意識が全く集中しない」
頑張った自分を素直にホメられる。自信になる。
私、素直に自分をホメられないんですよね。
自信がなくて、でも自信をつけるために、何をしていいのか分からない。
仕事で一生懸命がんばるって言っても、何をしてがんばればいいのか
見失うこともありますよね。
中高と、陸上部でした。(短距離しかできない。。)
陸上部の練習を未だによく思い出すのですが、ほんときつかった。
走ることの何が好きだったかって、今思うと、頑張っている自分が好きだった(笑)
練習が終わった後の達成感とか、空気をいつまでも忘れられない。
今走ったら、間違いなく病院送りになる気もしますけど(笑)
中島さんにとっての「マラソン」を、何か私も見つけたいなと思いました。