ナガサキレタートリップの作品紹介
今回は 大浦天主堂です。
デザインは長橋美野さんにお願いしました。
大浦天主堂は「てがみ屋」から歩いて10分ほどの場所にある国宝です。
現在、世界遺産登録を目指している「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」
構成資産の一つでもあります。
大浦天主堂
19世紀後半の日本の開国により来日した宣教師(プティジャン)が
1864年に建造した教会堂です。
16世紀に長崎において殉教した26聖人に捧げられており
「長崎26聖人殉教地」である、長崎市西坂方面に向かって建っています。
画像:webより拝借
創建当時、日本ではキリシタン禁教令が敷かれており、
キリスト教徒への弾圧が激しく行われていました。
大浦天主堂は、表向きは「居留地」に住む
外国人のための教会堂であったわけですが、
日本人への布教と、既にいるであろう信徒たち(隠れキリシタン)と
祈りをささげることも目的の一つであります。
創建時「ふらんす寺」と呼ばれた大浦天主堂を、物珍しさに
見物に来る日本人は沢山いましたが、のちに日本人も来なくなりました。
「ああ、やはり日本人にキリストを信仰している者はいないのかも知れない」
プティジャン神父は思います。
しかしある日、神父の前に浦上村の信徒たち15人が訪ねてきてこう言います。
「私のむね、あなたと同じ」村人たちの信仰の告白です。
これが「信徒発見」と呼ばれている出来事です。
大浦天主堂敷地内にある「信徒発見」のレリーフです。※画像:webから拝借
大浦天主堂デザインのこのレターセット
紹介の文章にも出てきました「ふらんす寺」と呼ばれていた創建時の建物と
現在の大浦天主堂がデザインされています。
分かる人には「長崎の大浦天主堂」だと分かるデザインですが、
教会の美しい姿は、普段使いとしても重宝するレターセットだと思います。